読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

嫌われる勇気

 いつも思うのですが、このアドラーさんの考え方の根っこには、
 ユダヤ教的なものがあるのではないか、と思うのです。

 でも、私たち(日本人)はそこは見ない。
 そこから派生した枝葉だけを見る。


アドラー心理学では、人間の行動面と心理面のあり方について、
かなりはっきりとした目標を掲げています。」

(~のために…だなぁ)

 行動面の目標

 ①自立すること
 ②社会と調和して暮らせること

 心理面の目標

 ①私には能力があるという意識
 ②人々は私の仲間であるという意識

===========================

何故、そんな目標を掲げるのか…

対人関係のゴールは「共同体感覚」

「共同体感覚とは幸福なる対人関係のあり方を考えるもっとも重要な指標なのです。」


 つまりそのゴールに向かって、劣等感は主観的な思い込み、とし、
 人生は他者との競争ではない、とし、所有の心理学から使用の心理学へ、

 と考え、「課題の分離」で対人関係の縺れをほぐし、人生の嘘から目をそらすなと    いい、嫌われることを怖れずに、勇気を持てという。

幸福なる対人関係をもたらすために。


すごく真っ当な感覚でいいなぁと思うけれど、でも、多分、アドラーさん抜きに、
この岸見一郎さんと古賀史健さんが同じことを言っても、
誰も耳を傾けないのではないか、と思う。

ルフレッド・アドラーが言った、考えた、ということで、
私たちはその言葉を真っ直ぐに聴く。

これってある種の権威主義、ブランド志向ではないのかと思う。

岸見一郎氏が言っても多分聴かないし、だからこそ、多分岸見氏は
最初からそんなことは言わないような気がする。

それが何故なのかなぁといつも思う。