読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

タイガーと呼ばれた子_愛に餓えたある少女の物語 エピローグ

「あのピザ・レストランで過ごした午後から、ほぼ十年がたった。シーラは今、彼女を私のクラスに迎えた時の私より年上になっている。彼女は今でもファースト・フード業界で働いているが、もうハンバーガーの売り子ではない。思いがけず目先の聞くビジネスの才能があったようで、シーラは今、支店の店長をしており、間もなく彼女の受け持つ地域の最年少のフランチャイズ所有者になることになっている。(略)



とりわけプロの仕事人に対して個人的に干渉することなど問題外の経営管理上の状況ではとてもうまくやっていける。だが、私生活では相変わらず苦労することが多く、とくに男性と親しい関係になることが難しいようだ。だが、全体としては、目を見張るほど落ち着いた有能な若い女性に成長した。


私が最近シーラから受け取った最新の”親愛なるお母さん”の手紙を紹介するのがこの物語の終わり方として一番いいのではないだろうか。(略)



親愛なるお母さん、
いろいろなことがうまく行くようになってきました。今の私には立派な仕事も、わたしだけのアパートメントもあるし、マイクという名の犬もいます。こんなこと言ってごめんなさい。


でも、もうお母さんのことをあまり考えなくなりました。考えようとはするのですが、時間がないのです。お母さんについに私のことを知ってもらえなくてすごく残念です。きっと好きになってもらえたと思います。誇りに思ってもらえたと思います。
                      愛をこめて、シーラより



〇誰もがハッピーエンドを願って、一緒に頑張って物語を作って行った…
そんな結末に見えます。


これは以前も書いたかもしれませんが、私は今までに、一度だけ、「奇跡」を起こしたことがあります(^-^;

野良猫と出会った時のことです。

年末の寒さの中でボロボロでヨロヨロの痩せた猫を見ました。
この猫が、いつか暖かな部屋でお腹いっぱいにご飯を食べて、ゴロゴロ言っていたらどんなに素敵だろう、と「夢」を見ました。
そんな「奇跡」が起こらないかと祈りました。

でも、毎日毎日、野良猫は寒さの中で、辺りの人々に餌をねだっていました。
誰も拾う人はいませんでした。

それで、ダメもとで…と、チャレンジして、なんとか捕獲して、今、私の家にいます。
かれこれ9年になります。

「奇跡」を起こしたのは、私でした(^^♪



これで、「タイガーと呼ばれた子」のメモを終わります。