読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-01-12から1日間の記事一覧

東洋的な見方

「欧米の降参観について最新の実例を挙げてみよう。ウェーンライト将軍というは、フィリピン陥落の時、日本軍に降参した米軍の司令官であった。(略) 彼は戦争終結の後、米国に帰って、華盛頓で議会人のためになした演説の中に左の如くいっている。 「フィ…

東洋的な見方

「<物の見方_東洋と西洋 1945年> それは無条件降参ということである。日本人はこの降参を嫌う。それで今度も、上は詔勅を始め、下は政府およびそれ以下の諸役所の諸文書及び諸施設にも降参という文字をできるだけ避けているようである。 終戦という字…

東洋的な見方

〇 この本を読んで、なぜ私たちの国では、「言い訳をするな」と言うのかが、わかったような気がしました。言葉であれこれ言うのは、「禅」の美学からいうと、間違っているのでしょう。 そして、昔、私自身、「作り笑い」をするのがなぜあんなに嫌だったのか…

東洋的な見方

「<「詩」の世界を見るべし 1963年> それよりも、この有限の世界に居て、無限を見るだけの創造的想像力を持つようにしなくてはならぬ。この種の想像力を自分は、詩といって居る。この詩がなくては、散文的きわまるこの生活を、人間として送ることは不…

東洋的な見方

「<日本再発見 1962年> 西洋の人たちは、何事にも征服感が先立つらしい。(略)なんでもかでも、対峙的に見ようとするから、しかしてそれが自分の敵のように見られるので、それに打ち勝ってやろうと決心する。」 「これにちなみがあると思うが、日本に…

東洋的な見方

「<機心ということ 1966年> 問題はこの「機心」である。これは何の義か。一口に言えば、機心ははからいのある心である。これがあると「純白」でない、何やら「神」が動いて不安定である。 心が動くことは、本来の意識から、仲介物なしに流出せぬと、不…

東洋的な見方

「<人 _ 東洋の主体性 1965年 > 近ごろよく戦後20年ということを聞く、しかし、自分らの年になると、戦後はニッ十年というより、維新は百年といった方が、多少の史的響きがある。(略) 数というものに分けて考えると、大変なこと、つまり絶対矛盾…