読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

どアホノミクスの断末魔

〇浜矩子著 「どアホノミクスの断末魔」を読みました。
最近は、やることが多く、なかなかPCに向かえないのですが、ちょこちょこと合間の時間はあるので、この本も少しずつ読み進み、既に読み終えました。

でも、気になった言葉を抜き書きしておく、というのは、記憶力が悪い私にとって、かなり良い方法だと思うので、この本についても、メモをしておきたいと思います。

感想は〇で、抜き書きは「 」で記入します。


「ただ、本書には、筆者の他の「アホノミクスもの」と一つの重要な相違点があります。「重要な」と自分でいうところが図々しくてこれまた恐縮ですが、筆者にとっては重要性のある相違点です。

別の言い方をすれば、筆者としては、この相違点をしっかり認識し、意識しながら本書を書き進んで行かなければいけないということです。


その相違点とは、本書がいわば「アホノミクス三部作」の第三部の位置づけにあるということです。三部作などという言い方がこれまた厚かましいのですが、実際に、これが角川新書として上梓させて頂く三冊目のアホノミクス批判なのです。


一冊目が「国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ」(2015年4月刊)、二冊目が「アホノミクス完全崩壊に備えよ」(2016年6月刊)でした。


一冊目の「国民なき経済成長」では、「妖怪アホノミクス」をとりこにしている「取り戻したがり病」に注目しました。
強い経済を取り戻す。強い日本を取り戻す。この妄念がどのように日本経済のバランスを崩しているか。

国民不在という政治・政策上の如何にとんでもない本末転倒をもたらしているか。国民と国家との関係のいかに危険な逆転を目指しているか。これらのことが、三部作第一部の主要な発見事項でした。


二冊目の「アホノミクス完全崩壊に備えよ」の段階では、「取り戻したがり病」の背後にあるアホノミクスの下心が一段と明確に見えて来ました。


戦後レジームからの脱却を目指す。すなわち、戦前の大日本帝国時代に立ち戻る。それが、チーム・アホノミクスが取り戻したがっている「強い日本」の具体的なイメージなのだということが、一連の展開の中で明らかになりました。


軍事増強を実現し、そうした体制の下で戦後レジームから脱却していく。その為に日本経済を強くする。そのために日本経済を大きくする。大日本帝国の再建を目指す政策総動員体制が、マイナス金利をもたらし、無理なGDP600兆円目標のゴリ押しにつながり、不可思議で唐突な同一労働同一賃金論を振りかざす怪しげな政治的蠢きを引き起こす。


そのようなアホノミクス的毒牙から逃れるためには、我々は善良なる市民たちによって構成される「白い地下経済」を目指すほかはないのではないか。このような結論に達したところで、三部作の二部目がひとまず幕を閉じたのでした。



そして、第三部の幕開けに踏み込もうとしている今、状況はどうなっているでしょうか。第二部の終盤で、妖怪アホノミクスは、どうも「大日本帝国会社」の総帥となることを目論んでいるようだと申し上げました。


全ての組織や人々をこの国策ホールディング・カンパニーの傘下に動員し、強制的に「一丸となった」体制の下で戦前回帰を実現する。そのための足固めを急いでいる。そのように見えると申し上げました。


こうして、その前兆がみえていた大日本帝国会社づくりが、いまや、どのような形で進行するようになっているのか。どの辺まで、その工程が進捗して来てしまっているのか。この動きを塞き止めるために求められることは何なのか。これらが、このアホノミクス三部作第三部でみていこうとしているテーマです。


第二部の冒頭で、チーム・アホノミクスには、焦りがもたらす妙な気負いが目立つをいました。その様相は、一段と色濃くなっています。
そこに、アメリカにおけるトランプ政権誕生という大いなる外的変化が相まって、彼らの足の運び方は一段と慌しくて、なりふりかまわぬものになって来ました。まさに、断末魔的色彩が濃厚です。ですが、それだけに過激さも過激度が高まり、危険さも危険度を高めていると考えなければなりません。このことを重々意識しつつ、第三部の考察を進めて行きたいと思います。」


〇政治や経済の話は、私にはとても難しく、さっぱりわからないことばかりなので、本来なら、興味を持つことすらなかったはずの分野です。
でも、あの3.11の恐怖の中、「おかしな動き」の官僚たちを見て、そんな私ですら、無関心でいてはいけない、という気持ちになりました。

この浜氏の話も、専門的なことについては、ほとんど理解できません。
でも、安倍首相がどれほど狂った行動を取っているかについての認識は、共感できるので、読んでいて、「よくぞ言ってくれました!」と感謝したい気持ちになります。

最近、ネットの中で「モリ・カケ」問題に関する安倍政権の答弁を聞いていると、オウム真理教の幹部の答弁を思い出す、という話を読みました。

全くその通りです。明らかに嘘だとはっきりわかる答弁をなぜこんなにもシャアシャアと出来るのか…。唖然とします。
それが、一度や二度ではない。次から次へと。一人や二人ではない、首相も、官房長官も、財務相も…。

あのオウム真理教は異常な人々の集まりだったと思っていたのに、今や、それと同じような人々が、権力者として私たちの国の政治を牛耳っているのです。

しかも、恐ろしいのは、その政権をフォローしている財界、マスコミがいるという現実です。

3.11以降、何べんも思ったことですが、悪夢のようです。