読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2019-01-01から1年間の記事一覧

〇 「母」も「銃口」も「泥流地帯」も、話題になるたびに、 気にはなっていたのですが、読みませんでした。 三浦綾子の本で、読んだことがあるのは、「道ありき」と「塩狩峠」だけです。そして、今回やっとこの「母」を読みました。 読みやすくてありがたか…

道ありき

〇 先日帰って来た息子が、「三浦綾子が面白かった」と言ったので、 ちょっとびっくりしました。「塩狩峠」を読んだそうです。 私が三浦綾子のものを読んだのは、高1の時でした。 「道ありき」を読みました。強烈な印象と強い感動があって、 この本は、もう…

カテゴリー

〇 以前のヤフーブログでは、書庫という機能がありました。 何かと便利でした。はてなブログにも、カテゴリーという機能があるので、 その一覧をここに載せて、利用したいと思います。 「正義」を考えるされど私の可愛い檸檬どアホノミクスの断末魔ねじまき…

感想

〇「どアホノミクスの断末魔」「ジャパン・クライシス」「財政破綻後 危機のシナリオ」と、経済に関する本を読みました。 経済的専門用語については、全くわからないのに、読もうと思ったのは、経済がおかしくなれば、日々の生活が破壊されると、わかってい…

財政破綻後 危機のシナリオ分析

「4 新しい社会契約論の可能性について 世代間協調問題を解決するため、将来世代の利益を代表する行政機関などの組織すなわち「仮想将来世代」を創設すべきだという提案が増えている。本節では、仮想将来世代の創設を政治思想として正当化することを、 ロー…

財政破綻後 危機のシナリオ分析

「ロールズの原初状態では、人々は自分がどのような境遇に生まれつくか知らないが、もしそれが確立分析もわからないほどのナイトの不確実性ならば、原初状態の人々の社会契約は(ナイトの不確実性を嫌う)合理的個人の功利的な選択と一致する。すなわち、ロ…

財政破綻後 危機のシナリオ分析

「◎ロールズ「正議論」とナイトの不確実性 ロールズの「正議論」は20世紀後半のリベラルなアメリカ民主主義の思想を、社会契約論の枠組みで基礎付け直した理論である。「現代アメリカにおいて政治哲学を再生させた」(宇野重規「政治哲学的考察」)とも評さ…

財政破綻後 危機のシナリオ分析

「2 政府債務の累積は経済成長を阻害する 本節では、「経済成長を先に実現し、財政再建は後にする」という、これまで30年間続いた日本の経済政策の基本哲学を批判的に検討する。まず、きわめて稀に起きる大惨事が平時の経済を悪化させるという経済理論(…

財政破綻後 危機のシナリオ分析

〇小林慶一郎編著 「財政破綻後 危機のシナリオ分析」を読みました。 「編著」とあるように、著者はその他に、小黒一正・小林康平・佐藤主光・松山幸弘・ 森田朗の五名で、第一章から第五章までを執筆しています。 第1章 人口減少時代の政策決定 第2章 財…

不思議なキリスト教 第一部を移行しました。

未だにはてなブログへの移行ツールが表示されません。 コピペで移行させます。 移行先は、はてなブログ「読んだ本のメモ」です。

ふしぎなキリスト教  

〇橋爪大三郎×大澤真幸著 「ふしぎなキリスト教」を読みました。 この本の紹介を見たのは、もうずいぶん前です。読んでみたいなぁと思ったのは、この著者大澤真幸氏に興味を持ったからです。 講談社のPR雑誌「本」の中に「社会性の起源」という文章があり、…

「夜回り先生のねがい」を移しました。

〇水谷修著「夜回り先生のねがい」をはてなブログに移しました。

夜回り先生のねがい

2017年10月に読んだ「夜回り先生のねがい」をヤフーブログから移したいと思います。 〇「夜回り先生」には、続編として「夜回り先生と夜眠れない子供たち」 「こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ」があって、この 「夜回り先生のねがい」も続編…

充たされざる者

〇カズオ・イシグロ著「充たされざる者」を読みました。 カズオ・イシグロを読む時、何故なのかよくわからないのですが、 心が落ち着くというか、読んでその世界に入るのが嬉しい…という気持ちになるので、次々と読み続けてきたのですが、今回のこの本は、ち…

「サピエンス全史 下巻」を移しました。

はてなブログ「読んだ本のメモ」に「サピエンス全史下巻」を移しました。

サピエンス全史 下   第十四章 無知の発見と近代科学の成立

「過去500年間に、人間の力は前例のない驚くべき発展を見せた。 1500年には、全世界にホモ・サピエンスはおよそ5億人いた。 今日、その数は70億に達する。1500年に人類の拠って生み出された財とサービスの総価値は、今日のお金に換算して、2…

サピエンス全史 下   第十三章 歴史の必然と謎めいた選択 

「交易と帝国と普遍的宗教のおかげで、すべての大陸の事実上すべてのサピエンスは最終的に、今日私たちが暮らすグローバルな世界に到達した。(略) だが、グローバルな社会の出現は必然だというのは、その最終産物が、今私たちが手にしたような特定の種類の…

サピエンス全史 下  26P ~

〇 一応全部読み終わったのですが、抜けていた部分、<自然の法則>のメモをします。 「<自然の法則> インドのジャイナ教や仏教、中国の道教や儒教、地中海沿岸のストア主義やキニク主義、エピクロス主義は、神への無関心を特徴としていた。 これらの教義…

サピエンス全史 下   ― あとがき ―

〇「あとがき_神になった動物」 ユヴァル・ノア・ハラリ著 サピエンス全史 下巻 読み終わりました。読み終わって少し涙がでました。丁度昔、あの「赤ずきんちゃん気を付けて」を読み終わった時のような感動と純粋な気持ちと感謝のようなものが入り混じった…

サピエンス全史 下    第二十章 超ホモ・サピエンスの時代へ

「自然選択はホモ・サピエンスに、他のどの生き物よりもはるかに広い活動領域を与えたかもしれないが、これまでその領域にもやはり限度があった。サピエンスは、どれだけ努力しようと、どれだけ達成しようと、生物学的に定められた限界を突破できないという…

サピエンス全史 下    第十九章 文明は人間を幸福にしたのか 

「過去500年間には、驚くべき革命が相次いだ。地球は生態的にも歴史的にも、単一の領域に統合された。経済は指数関数的な成長を遂げ、人類は現在、かつてはおとぎ話の中にしかありえなかったほどの豊かさを享受している。 科学と産業革命のおかげで、人類…

サピエンス全史 下    第十八章 国家と市場経済がもたらした世界平和

「ホモ・サピエンスの必要性に応じて世界が造り替えられるにつれて、動植物の生息環境は破壊され、多くの種が絶滅した。(略) 今日、地球上の大陸には70億近くものサピエンスが暮らしている。全員を巨大な秤に載せたとしたら、その総量はおよそ三億トンに…

サピエンス全史 下 第十七章 産業の推進力

「これほどの規模の生産を行えば、製造に必要なエネルギー資源も原材料も尽き果て、今では辛うじて残ったものをかき集めて使っているのではないかと思う向きもあるだろう。 ところが実はその逆なのだ。1700年には世界の輸送手段の製造業界は圧倒的に木と…

サピエンス全史 下 第十六章 拡大するパイという資本主義のマジック 

「だが経済の近「代史を知るためには、本当はたった一語を理解すれば済む。その一語とはすなわち、「成長」だ。」 「歴史の大半を通じて、経済の規模はほぼ同じままだった。(略)西暦1500年の世界全体の財とサービスの総生産量は、およそ2500億ドル…

サピエンス全史 下

ユヴァル・ノア・ハラリ著 「サピエンス全史 下」を読んでいます。 副題が「文明の構造と人類の幸福」。 上・下巻、同時に予約したのですが、予約者がメチャメチャ多くて、忘れたころに借りられることになり、しかも下巻が先になってしまいました。 〇 順不…

サピエンス全史 上 を移しました。

サピエンス全史 上 をはてなブログ「読んだ本のメモ」に移しました。

サピエンス全史   上 第11章 グローバル化を進める帝国のビジョン

「古代ローマ人は負けることに慣れていた。歴史上の大帝国の支配者たちはみなそうなのだが、ローマ人も次から次へと戦いで敗北しながら、それでも戦争には勝つことができた。打撃に耐え、倒れずにいられないような帝国は、本物の帝国とは言えない。」 〇この…

サピエンス全史 上 第10章  最強の征服者、貨幣

「1519年、エルナン・コステス率いる征服者が、それまで孤立していた人間世界の一つであるメキシコに侵入した。アステカ族(現地に住んでいた人々は自らをそう呼んでいた)は、このよそ者たちが、ある黄色い金属に途方もない関心を示すことにたちまち気…

サピエンス全史  上 第9章 統一へ向かう世界

「農業革命以降、人間社会はしだいに大きく複雑になり、社会秩序を維持している想像上の構造体も精巧になって行った。神話と虚構のおかげで、人々はほとんど誕生の瞬間から、特定の方法で考え、特定の基準に従って行動し、特定のものを望み、特定の規則を守…

サピエンス全史  上 第8章 想像上のヒエラルキーと差別

〇 第7章を抜かしてしまったようです(>_<)。今になって気がつきました。 ================================== 「第8章 想像上のヒエラルキーと差別 農業革命以降の何千年もの人類史を理解しようと思えば、最終的に一つ…